羊と鋼の森
読みました。
本の舞台と同じ北海道の出身なので、描写の情景がありありと目に思い浮かぶようで 読んでいて懐かしく、森へ行きたくなりました。
もう、冒頭の文章から一気に引き込まれる感じです。
いま、自分の置かれている状況とリンクする部分がたくさんあって (もちろん、調律師という設定とは違う仕事ですし、私は主人公と違ってスタートラインにすら立ててないけど;) 読んでいて胸に響く感じが強かった。ここまで、読んでいて いろいろな思いが込み上げてくる本は、久しぶりでした。
特にP139 は…何度も何度も、読み返しましたね…。 (↓ 一部 抜粋)
「僕には才能がない。そう言ってしまうのは、いっそ楽だった。でも、調律師に必要なのは、才能じゃない。少なくとも、今の段階で必要なのは、才能じゃない。そう思うことで自分を励ましてきた。才能という言葉で紛らわせてはいけない。あきらめる口実に使うわけにはいかない。」
「経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱。才能が足りないなら、そういうもので置き換えよう。もしも、いつか、どうしても置き換えられないものがあると気づいたら、そのときにあきらめればいいではないか。怖いけれど。自分の才能なさを認めるのは、きっととても怖いけれど。」
映画化も、とても楽しみです。
(地元で撮影されたのでより、楽しみ♬)