ゴールばかり見ない
…突然、時と場所を選ばずに起こるあの痛み、いつどこで起きるか分からない恐怖と2度も再発して治る見込みのない、先の見えない辛さの中で
「聖☆おにいさん」
に どれだけ心が和んでたか、分かりません…(あっ、でも 漫画の話じゃないです😅)。
鍼灸で内膜症、治したかったけど
残念ながら私の場合は無理でした。
よく、ほかの人の話では嚢腫が鍼で小さくなった、と聞いていたけど
私は手術適応の大きさに達さない2・3㎝程度でお腹の中で嚢腫がはじけてて、内視鏡手術をしてみてはじめて、お医者さんもびっくりしてた。
それまではお医者さん…
冷たい、冷たい。
手術でお腹を見てみて、手のひらを返したようにお医者さん、優しくなった。
それまでは
「(痛みが)自制内なら、帰ってください。」と、門前払いの勢いだったもんなー。
痛みで冷汗 だくだくかいて外来に行ったのに…。
…それだけ内膜症の患者は増加してるってことだけど、とても悲しかった。
今、書けるようになったから良かった。
再発してないし、前よりもずっと元気になってるから。
なんで、やっばり鍼灸師になりたいのかな?と思い返すと
自分と同じようなつらさを持つ人の、少しでも力になりたい。
…いや、なれないかもだけど、話を聞けるようになりたい。
病気自体は治らないけど(内膜症は完治しない。と主治医からも言われている) 箱灸や鍼で症状は和らいだりしていたし、何より、当初 かなり冷たかった医療者への不信感が、鍼灸師さんに話を聞いてもらうことでこれもだいぶ和らいだ、というのがある。
私の知っている鍼灸師さんって本当に優しい人が多いんですよねぇぇ…。
なんでみんなあんなに優しいんだろうな。
内膜症患者には、精神的に不安定になる人が多いと聞く。
そりゃ、そうだよね。。
あの、キリで下腹部を突かれるような痛みの恐怖感、ずっと持っているんだもの。怖いよ。眠るのが、まず怖い。
(夜中痛くなることも多い)
地下鉄や電車に乗るのも怖い。
(時と場所を選ばずに痛み出す)
旅行なんて、到底無理無理…。
そんな風に思っていた時期もある。
そういう不安感にも鍼灸は効果がある。
鍼をした日は、眠れるから。
つらかった思いの元は取る。
と、思ってる。
こういう考え方、以前は好きではなかったけど、これをバネにしないで何になるの?
1回めの手術のとき、同室の人に帽子をかぶっている人がいた。
外出をするとき、ウィッグを付けて、綺麗にお化粧して、
「行ってくるね!」と笑っていた。
「良かったね、手術で(嚢腫を)取ればさ、楽になるんだから。」と言われた。
彼女は強い。と思った。
笑顔の下にたくさんの涙を隠してた。
時々、涙声で話してくれることもあった。
私は、鍼灸は
彼女のとっての
お化粧道具…
うーん。
お化粧、じゃないんだけど、同じように 笑顔に変えるもの にしたい。
したい、と、あの時は 思ってた。
あの時、そう思っていたことを思い出した。
いつになるのか、ゴールはどこにあるのか 全く見えないし分からないし、
考えてたら鬱になりそうだし
…しかし鬱、この字、すごい字だなー、書けないよ。
友達に言ったら
「あなたは、なんないよ。」と
かるーく笑われた😅。
こないだ親戚にも
「鍼灸って良い仕事よねぇ、いくつになったって出来るわよね。」
と言われて、なんか気持ちがすっごく軽くなった(←単純)
活躍している人たちを見ると焦るし、何してるんだろな?自分??と無力感で落ち込むけど、仕事にすることに捕らわれすぎないで少しずつ考えていこう。
考えすぎずにw。
自分には、自分の道しかないもんね。
ゴールは目指さない。
スタートを何度でも切ればいいんだもんね。