ぼんやりのんびり日記

ただの日常を綴ります

知って、学んで。

私は20代後半から原因不明の腹痛に悩まされ、30代の終わりに倒れてやっと「子宮内膜症卵巣嚢腫」だと
病名が判明しました。

 

2回手術を受けて今は再発防止、現状維持、の薬物療法をしているのですが
私は病名がわかったとき、痛み出してからすでに10年以上が経過していて
CA125 という腫瘍マーカーの値が けっこう なかなか、な 高さでした。
(300以上。)

 

主治医からは「心配しなくてもいい」と言われていましたが、なんとか治したい一心で これには自分の食生活、食事の偏りなども関わっているのか…?と思い、ゲルソン療法やマクロビの本なども何冊も読んで その当時、実践していました。

手術後の細胞診は良性腫瘍で(主治医の言う通り心配無かったですが)
手術がつらかったとかそんなことよりもまず良性でホッ、としたことを覚えています。

 

いろんな本を読みましたが、ゲルソン療法は書かれた時代が古く、マクロビオティックは偏りすぎている…。
(私の主観的な意見です。)

マクロビは数ヶ月で挫折。
この食事は 私には身体が冷えるので、長続きしませんでした。
味が合わなかった、というのもあり。
…というか、私の料理の腕不足というのもあるかもですが;。

1回目の手術のあと、ゲルソンやマクロビではない「フィットフォーライフ」(以下「フィット」と略)という本の内容を実践してみました。
あと「女性のためのナチュラル・ハイジーン」に載っている献立は役立ちました。
北国では野菜や果物生活は冷えが問題で、マクロビ同様、はじめはうまくいきませんでした;
でも「フィット」の食生活はマクロビよりは合っていたので、野菜や果物は食べる前には常温で食べるようにするなど工夫して、2ヶ月目から目に見えて変化が出てきました。
いちばん美味しかったのは東京にあるカフェエイト、というヴィーガン(純菜食主義)カフェのヴェジブックという本。本当にどれもこれも、お、お、美味しかった…です。この本を見ながら作るのも楽しいし、これは激推し本です。
だいぶ前ですが、実際、表参道にあるお店にも行ってみました。とっても美味しかったです✨。

「フィット」生活は、白い砂糖は摂らない・牛乳は禁、果物・野菜多め・ナッツ類を積極的に摂る・動物性たんぱく質は控える・小麦も極力摂らない生活。
甘いケーキも飴も、ポテトチップスなどのスナック菓子、「お菓子」という市販されたものはほとんど食べない生活を1年間、実践。
…小麦断ちは正直辛かった…。
うどんやパン、クッキーなどが大好きなので。 

 

でも、目に見えて変化したこと、
それは経血(月経)の血の質です。
成人女性の経血の正常量は生理期間中、大体コップ1杯分くらいです。
正確には約20g〜140gだそうです。

http://kisotaion.org/ktap/

…基本 生理のこと、って女子じゃないとわかんない。と思います。
女子でも実際病気になって、必死にこのことについて学んで、やっと少し分かる…くらい。

勇気を持って書きますが、 私は若いときからずーっと ゼリーみたいな血の塊が常に毎月、たくさん出ていました。
レバー塊とも言います。
血はいつも、粘っている感じ。
(東洋医学で言えば 熱、な瘀血 全開)

「フィット」生活をしていて2ヶ月を過ぎた頃から
あれっ。と思った。
血がサラサラに変化、塊も激減。
そして月経痛も薄紙を剥がすようにどんどん、軽減。

1回目の手術以前、生理時は(再発前も再発後も)NSAIDsを使わないといられず、最後のほうはつらい痛みで月の1/3は廃人と化していたので、この痛みが少し減ったのは良かったことでした。
(ロキソニンブスコパンのダブリング服用でないとダメだった。最後のほうはそれすら無効。)

 

主治医には「内膜症と食生活に因果関係はまったく無いよ。」と、あっさり一刀両断されましたが、月経の変化は私にとっては劇的変化でした。

そんな地道な生活を続けてはいましたが、この病気には再発という容赦ないものが待っていて、学生の時3年目は後期は授業は何をしていたんだか、あんまり記憶がありません。
実技は3・4に1回は横になってた記憶。もう一回、実技やり直しで受けたい!と思ったくらい。

地道に身体にいいこと(と言われていること)をやっていても、この病気は残念ながら、私のように再発する人は再発します。(1回目の手術から2年後には再発してました。)
学生時代、鍼灸も続けていましたが、私には対処療法でしかなかった。
残念です…とても。
でも温灸は痛みが少し楽になるので、好きです。この病気には冷えも良くないので。

 

どうしてなるのか、どうして再発するのか、根本的な原因は医師にもわからない。
出産経験が無いからなるのか?と思いきや、経産婦の方も起こしているのでこれも違う。主婦の方でお子さんもいるという方数人、子宮を全摘したのを知ってる。

この病気には鬱の患者さんも多いのだと 医師から聞きました。
…そりゃ、なるかも。
突然の激痛で完治しないし、再発する。(私は医師から術前はじめから「再発する可能性高いです。」と説明受けてました)
突然、痛み出すから行動も自然と制限されていく。内向的になっていきがち。
私は旅行に行くことも、一時期 こわかった。あの痛みは何度も失神して救急車で運ばれるほどの激痛で、例えると錐や剣山で突かれてえぐられるような痛み。
そして突然、いきなり襲ってくるので防ぎようがありません。
朝は元気でも夕方 ぐったり、なんてことが日常茶飯事だと、気持ちもおかしくなってきます。
周囲の理解も低い…。生理痛くらいでそんな?的な人も少なくないので、気持ちも塞いでいく。
私は幸い家族も周囲の人にも理解があるる人が多かったので大丈夫でしたが、
完治しない病気は心に影を落とします。

でも。この病気は手術と薬で ある程度コントロールできます。
もちろん薬も万能なわけではないし、
本当なら できれば頼りたくはないのですが、(早く辞めたいと思いながらの服用…) 今月の受診時でも卵巣の腫れもなく、腫瘍マーカーも基準値内。

今のところは医師のもと服用を続けていて日常生活にも支障なく、薬のおかげで月経が来ないのは超・快適生活、です。
あの毎月の痛みから解放される生活、
再発のリスク回避。
…あんな小さな粒の薬で月経が止まってしまうのは、こわいことでもありますが。。

 

今では「フィット」生活は前よりゆるゆるで、白い砂糖・牛乳を摂ること以外は制限していません。
料理に使う甘味は蜂蜜か きび砂糖。
基本は和食で野菜・果物多め生活。
小麦粉の食材は なるべく全粒粉か ライ麦にしています。米粉のパンか、白くないパンを選ぶ(牛乳不使用のもの)。

うどんが大好きなので、うどんは制限していません(笑)。うどん食べるならおそばに、なるべく変えてますけど…。

甘いものは "晴れの日"(=誕生日とか友人たちと会うとき) 以外は なるべく果物にして、お菓子を食べるならナッツ類の入ったチョコレート(→ダークチョコ)、
牛乳を飲むなら豆乳。

細々と続けてる感じです。

体に良い生活は大事だけど、あんまり思考がガチガチになると何も食べれなくなります。
「オーソモレキュラー」というのは、サプリメント療法なのかな。
(私は、サプリメント類はまったく摂っていません。) 日本語版、出て欲しい…

食べ物による病気へのエビデンスがどのくらいあるのか知りたいけど、主治医の医師に聞いても わかんない。
自分でもよく分からず。
実践してみた1年間は経血の質がまるで違っていたのだけが事実。
(今は薬で月経を止めているのでわかんないけど…)

自分の体の弱いところや体のクセを知ることは大事で、私はまた再発するかもしれない病気があるということ
耳も弱いということ(疲れると耳鳴、ふわふわした感覚が起こる)を 忘れずに 生活しないとです。

 

きっと人それぞれ弱いところは なにかしらある。
それぞれ、自分に合った生活スタイルを見つけて、早く習慣化することは良いことだと思っています。